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下肢痛

下肢の痛みの原因は、椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症、末梢血行障害、閉塞性動脈硬化症、バージャー病、下肢静脈瘤、末梢神経障害(糖尿病性、アルコール性、薬剤性)など多岐にわたるのが特徴です。

原因や症状によって治療法が異なるため、症状がみられる場合には、なるべく早めに受診することが重要です。

ここでは、下肢痛の一般的な症状や治療方法などをご紹介していきますので、下肢の痛みなどの症状でお悩みの方はぜひ参考にしてください。

下肢痛の原因

下肢の痛みの原因には、椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症、腰椎すべり症といった腰椎疾患のほか、末梢血行障害や閉塞性動脈硬化症、下肢静脈瘤などが挙げられます。

上記以外には、末梢神経障害や糖尿病性、アルコール性、薬剤性、そして複合性局所疼痛症候群など、痛みの原因にはいくつかの病気が関連しています。ここでは、下肢痛の原因となる病気の特徴や症状などを解説しています。

腰椎疾患

下肢の痛みの原因の1つに腰椎疾患もあり、主な疾患には椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症が挙げられます。

腰椎椎間板ヘルニア

腰椎椎間板ヘルニアとは、骨の間に見られる椎間板という軟骨が飛び出している状態のことを指します。ヘルニアが神経を圧迫して、初期の症状としては腰痛がみられます。

その後、多くのケースでヘルニアが左右どちらかに飛び出てくるので、左右どちらか片足の痛みが現れ、突然激しい痛みが生じることが多いです。若い世代にみられやすいです。

腰部脊柱管狭窄症

腰部脊柱管狭窄症の原因は、加齢や長年の負荷などで、脊椎全体が変形することです。この病気は60歳以上の方に多くみられます。神経から見ると、前側にある椎体という骨の柱に棘のようなものができやすいほか、後ろ側の関節も変形をきたしやすくなります。

軟骨以外には、骨棘や神経の後ろ側に位置する黄色靱帯と呼ばれる膜も、神経を圧迫してしまっている状態です。長時間歩いたり、立っていたりすると、足に痛みや痺れといった症状が出ます。

座って休むと軽減しやすい特徴があります。症状は、軽症で経過する場合もありますが、時間をかけながらゆっくり進行するケースが多いです。

    

末梢血行障害

末梢血行障害には、閉塞性動脈硬化症や下肢静脈瘤といった疾患があります。

閉塞性動脈硬化症

末梢血行障害のうち、閉塞性動脈硬化症は、下肢の太い動脈が動脈硬化によって閉塞し、血行不良の状態となることです。そのような状態になると、下肢の冷えや皮膚の色が紫色を呈するチアノーゼ、休み休みではないと歩けなくなる間歇跛行といった症状が出ます。

閉塞性動脈硬化症とは、動脈に詰まりが生じることによって、下肢への血流が悪くなる病気のことです。この病気にかかると、以下のような症状が出やすくなります。

喫煙や糖尿病、脂質異常症(中性脂肪コレステロールが高値)、高血圧、慢性腎不全で透析を受けている方がかかりやすくなります。重症になると、下肢切断のリスクが高いので、足に痛みやしびれ、足先の血色不良など気になる症状がみられる方は、医療機関を受診して相談をするようにしましょう。

下肢静脈瘤

下肢静脈瘤とは、足の血管の病気のことです。下肢とは脚のことで股関節からつま先までを指し、静脈瘤は静脈がこぶ(瘤)ように、ふくらんでしまった状態のことをいいます。高齢で筋力が低下した方や、立ちっぱなしの仕事であまり筋肉を使わない方、妊娠して腹圧が上がり静脈圧が高くなることも静脈瘤のできやすさと関係しています。

静脈瘤ができると、だるさや重さ、かゆみ、痛みなどがみられることがありますが、静脈瘤の太さや細さによって症状の出方が異なるわけではありません。太くて長い静脈瘤で無症状のこともあれば、蜘蛛の巣のように細くても痛みやだるさ、かゆみなどを伴うケースもあります。

末梢神経障害

末梢神経とは、脳や脊髄といった中枢神経から分かれ、全身の器官や組織に分布している神経のことです。末梢神経は、以下の3つに分類されます。

末梢神経障害は、上記の神経がダメージを受け、働きが低下することでみられるさまざまな障害のことです。主にみられる症状は、以下の通りです。