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歩行障害とは、歩行に必要な身体の各部位が、先天性もしくは後天性による何らかの障害の影響を受け、歩行困難な状態になることをいいます。
ここでは、歩行障害の特徴や考えられる原因・疾患名、主な治療法について解説しますので、歩行障害について知りたい方は、ぜひ参考にしてください。
脊髄は、脳とともに中枢神経系を形成している器官のことで、円柱状をしている神経の束ともいえます。脊髄には、脳から送られる指令を伝える下行性伝導路というルートと、身体の各部から脳に送られる情報を伝える上行性伝導路というルートがあります。
脊椎は、脊髄を守るような形で取り囲んでいるのが特徴です。一般的に、脊椎は背骨と呼ばれています。脊髄を保護しつつ、姿勢を保持する役目を果たしています。この部位に障害が生じると、神経痛・しびれ・運動障害・歩行障害など、日常生活や社会生活において支障をきたす場合があります。
脳梗塞や脳出血などの脳卒中の症状はさまざまあり、急激に発生することが特徴です。主にみられる症状は、片麻痺・しびれ・呂律がまわらない・言葉が出ないなどが挙げられます。中には、急に足元がふらついて、立ったり、歩いたりできない場合もあります。
このような症状が起きた際には、早急に医療機関を受診しなければなりません。
上述した症状が消失したとしても、軽視せず、直ちに専門の医療機関を受診することが重要です。
参照元:公益社団法人日本脳卒中協会公式HP https://www.jsa-web.org/citizen/87.html
歩行障害の主な治療法は、主に保存療法と手術療法に分けられます。
胸腰椎圧迫骨折や腰部脊柱管狭窄症では、症状が軽度な場合には服薬やリハビリテーションで症状改善を目指します。しかし、下肢のしびれが強く見られたり、歩行障害があったり、症状が重度のケースでは手術を勧められることもあります。
ここでは、疾患別の主な治療法についてご紹介します。
頚髄症が軽度の場合は、頚椎に負担をかけないような姿勢や過ごし方の指導をはじめ、症状の程度に合わせて、消炎鎮痛剤の処方やブロック注射などを行っていきます。
また、リハビリでは、温熱・電気治療や頚椎牽引などで症状の緩和を目指したり、首の筋肉のコンディションを整えたりして、筋力を鍛えて頚椎への負担を軽減します。
圧迫骨折の保存療法は、安静・鎮痛剤の投与・物理療法などです。患者が安静にしている間に、損傷した部位を固定するためのコルセットなどを用いるケースもあります。
腰部脊柱管狭窄症では、軽いしびれなど症状が軽度の場合は、安静・薬剤の投与・コルセット装着・牽引等を行います。
頚髄症で、手指の細かな動きが困難・歩行困難など、症状が悪化しているケースでは手術が必要です。手術は圧迫された神経を楽にするため、余分な骨・軟骨・靭帯を切除したり骨を固定したりします。
胸腰椎圧迫骨折では、損傷した椎体を固定するための手術を行う場合があります。手術は、重度の圧迫骨折や、保存的治療で改善しない場合行われます。
まれなケースですが、排尿障害や排便障害を起こしている場合は早急に手術治療を受けなければなりません。また進行性の筋力低下が認められる場合も、早めの手術治療を検討する必要があります。
一方、痛みやしびれなどの症状は、患者さん自身がどのくらい日常生活に支障をきたしているかで手術の必要性を判断する場合もあります。手術は、内視鏡を用いて患者にかかる負担を軽減できるものもあります。
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歩行障害は、さまざまなことが原因で起きます。医療機関を受診せずに放置していると、症状が進行し、歩行障害がさらに悪化してしまうケースもあるため注意が必要です。
足の動きが悪くなる・歩けなくなるといった症状を放置してしまうと、さらに悪化して日常生活に大きな支障をきたしてしまう場合もあります。
歩行障害が見られたり、気になる症状があったりする場合、放置せず早急に、専門の医療機関を受診して相談してください。
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新小文字病院 脊髄脊椎外科 治療センター |
九州中央病院 | 福岡志恩病院 | 福岡大学医学部 | 白十字病院 |
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![]() 引用元:新小文字病院 脊髄脊椎外科治療センター https://www.shinkomonji-hp.jp/ |
![]() 引用元:九州中央病院 https://shion-hp.jp/ |
![]() 引用元:福岡志恩病院 https://www.f-wajirohp.jp/ |
![]() 引用元:福岡大学医学部 https://www.med.fukuoka-u.ac.jp/neurosur/index.html |
![]() 引用元:白十字病院 https://www.fukuoka.hakujyujikai.or.jp/ |
2023年手術実績:193件 (頚椎84件、胸・腰椎109件) 実績引用元:新小文字病院 脊髄脊椎外科治療センター(https://www.shinkomonji-hp.jp/storage/uploads/block/202402/20240209_164918.pdf) |
2023年手術実績:186件span> (脊椎固定術、椎弓切除術含む) 実績引用元:九州中央病院公式(https://www.kyuchu.jp/about/about/statistics.html) |
2023年手術実績:14件span> (頸椎) 実績引用元:福岡志恩病院公式(https://shion-hp.jp/_lib/wp-content/themes/shion.wp/assets/pdf/operation_2023.pdf) |
2023年手術実績:10件span> (椎弓形成術) 実績引用元:福岡大学医学部公式(https://www.med.fukuoka-u.ac.jp/neurosur/patient_result.html) |
2023年手術実績:8件 (頚椎) 実績引用元:福岡市民病院公式(白十字病院公式(https://www.fukuoka.hakujyujikai.or.jp/department/12_copy_copy)) |
※選定条件:公式サイトで椎弓形成術の手術実績を公表しており、低侵襲手術が可能で、リハビリ病棟を開設している福岡県の医療機関をピックアップしました(2024年7月9日調査時点)。