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椎弓形成術は、脊柱菅狭窄症の治療のために脊髄への圧力を軽減する手術です。脊柱管を広げることで、脊髄の圧迫を取り除いて痛みやしびれなどの症状を軽減します。
ここでは、椎弓形成術に使われているインプラントの概要と構造、リスクなどについて紹介します。
椎弓形成術では、腰椎に存在する椎弓と呼ばれる骨の一部を切除し、脊柱管を広げて圧迫を取り除きます。患者さんの状態にあわせて広範囲に椎弓を切除するケースと、最小限に必要な部分のみを切除するケースに分かれています。
インプラントは体内に埋め込む器具の総称で、歯科診療ではすでに一般的なものとなっています。このインプラントを使った椎弓形成術「頚椎椎弓形成術」は、日本の脊椎外科医によってはじめて考案されました。
頚椎椎弓形成術では、脊椎部分に発生した狭窄を取り除く手術において、骨や靭帯の一部を施術した歳に削られた骨のかわりにインプラントプレートを移植、椎弓の固定と安定化を行う方法です。
椎弓形成術に使われているインプラントの形や素材についてみていきましょう。
椎弓形成術用のインプラントは、2014年に株式会社アムテックが発売を開始した、プレートとスクリューで構成されたチタン製の器具「Laminoplasty Basket」が知られています。
チタンは骨のような強度をもち、人体にも親和性の高い素材として知られています。プレートを骨の置き換えとして設置し、スクリューで固定するのみで、従来のように人工骨を糸で固定する複雑な手わざが不要になるため、手術時間の短縮化と侵襲リスクの低減にも役立ちます。
「Laminoplasty Basket」はプレートとバスケットの複合構造を採用し、バスケット内部への骨移植が可能です。
インプラントのもつ強みのひとつである骨癒合機能をもたせているため、固定部位とインプラントが一体化し、片開きまたは両開きの椎弓形成術に対応します。厚さはわずか0.5mmで、柔軟性があるため骨の形状に合わせて曲げながら調整することができます。
スクリューを締めればプレートが骨面にしっかりとフィット。シンプルかつコンパクトな器具で扱いやすく、ユーザーフレンドリーな構造であることもメリットといえるでしょう。
椎弓形成術にインプラントを使用することは、健康に欠かせない脊椎の安定化や再建に役立つほか、老化にともなう骨や靭帯の変形にも柔軟に対応することができます。
一方で、インプラントは人体にとっては異物となり、インプラントの使用による神経損傷などのリスクも慎重に検討しなければなりません。
インプラントはスクリューによってプレートを固定しますが、スクリューが緩むことによる固定不良と、固定不良にともなう脊柱管の再狭窄や骨のずれといった合併症も可能性として考えられるため、継続的な診察と経過観察が必要になります。
椎弓形成術の実績で選ぶ
福岡県の医療機関3選
新小文字病院
脊髄脊椎外科治療センター

引用元:新小文字病院 脊髄脊椎外科治療センター公式サイト(https://www.shinkomonji-hp.jp/)
2025年手術実績:174件
(頚椎78件、腰椎96件)
実績引用元:新小文字病院 脊髄脊椎外科治療センター公式サイト(https://www.shinkomonji-hp.jp/storage/uploads/block/202602/20260217_184928.pdf)
福岡整形外科病院

引用元:福岡整形外科病院公式サイト(https://www.fukuokaseikei.com/)
2025年手術実績:70件
(脊椎、椎弓切除術含む)
実績引用元:福岡整形外科病院公式サイト(https://www.fukuokaseikei.com/profession/ope-table/)
福岡大学病院

引用元:福岡大学医学部公式サイト(https://www.med.fukuoka-u.ac.jp/neurosur/index.html)
2025年手術実績:9件
(脊椎固定術、椎弓切除術含む)
実績引用元:福岡大学病院公式サイト(https://www.med.fukuoka-u.ac.jp/neurosur/patient_result.html)
※選定条件:2026年3月16日にGoogle検索で「椎弓形成術 福岡」と検索し、検索結果100位までに公式HPが表示された43院を調査。公式サイトで椎弓形成術の2025年の手術実績数を公表しており、低侵襲手術が可能で、リハビリ病棟を開設している福岡県の医療機関をピックアップしました。