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頸椎椎弓形成術には主に2つの方法があります。
ひとつは「縦割法」といい、骨を中心から左右に切り開くように展開して圧迫された脊柱管を広げ、空いたスペースに人工骨などを設置する方法です。
もうひとつは「片開き法」といい、骨を左右いずれかから切り開いて圧迫された脊柱管を広げ、縦割法と同じように人工骨などを設置します。
腰椎椎弓形成術は、背骨の後ろ側に飛び出している棘突起(きょくとっき)という部分を切り取り、椎弓の一部を取り除いて圧迫された脊柱管を広げる手術です。
脊髄を圧迫しているのが靭帯や椎間板ヘルニアの場合は、それらも取り除く必要があります。
現在は身体への負担が少ない低侵襲手術が椎弓形成術でも行なわれており、手術の翌日にはリハビリを開始できるようになっています。
実際のところ、早期退院・早期社会復帰を実現するためには早期のリハビリ開始が非常に重要です。
できれば日曜・祝日にかかわらず、毎日リハビリを行なうことが理想的です。
退院後の生活も見据え、自宅や会社での姿勢や生活する上で気をつけるべきことなど、専門家の指導をきちんと受けるようにしましょう。
椎弓形成術に限らず、どんな手術もリスクをゼロにすることはできません。
万が一手術によって脊髄や神経を傷つけてしまうと、手足の麻痺や知覚異常、排尿排便障害といった神経症状をきたすことがあります。
また、手術した部位に血がたまったり、細菌感染を起こしたりすることも考えられます。
深部静脈血栓なども代表的な合併症といえます。
脊椎脊髄手術の中でも、椎弓形成術は専門性が問われる手術です。
どこで手術を受けるか検討するときは、脊椎脊髄外科を専門とする医療機関や、手術件数が豊富で低侵襲手術にも対応できる医療機関を選びましょう。
そして早期退院のためには、手術後のリハビリ体制がしっかりしているかどうかも重要なポイントです。
患者さんが気になるのは、やはり同じ病気の人がどんな治療を受けてどんな結果だったのか、つまり体験談でしょう。
手術を受けるかどうか決めるうえでは何より参考になります。
そして、手術を検討する場合は、セカンドオピニオンとして主治医以外の医師の意見も聞きたいところです。
さまざまな背骨の病気があるように、脊椎脊髄手術にも椎弓形成術以外の多くの方法があります。
たとえば椎弓の一部を切り取って脊柱管の圧迫を取り除く椎弓切除術、脊柱管の圧迫を取り除いたうえで不安定な脊椎を固定する脊椎固定術などがあり、患者さんの状態によって方法が選択されます。
椎弓形成術を受けたあとは装具の着用が必要になるケースが多くあります。その場合、日常生活を過ごすうえでさまざまなことに気を付けなければいけません。術後の経過を順調に推移させるためにも、術後の注意事項を押さえておくようにしましょう。
椎弓形成術を受けるにあたっては、事前の準備をしておくとよいでしょう。手術を受けるための準備に加え、術後に自宅へ戻ったあとのことまでを考えた準備をしておくと、術後退院してからスムーズに日常生活に戻れるでしょう。
椎弓形成術後は看護師によって、注意深く看護が行われます。術後1日目から3日目には歩行が可能になりますが、個々の患者に合わせての介助が必要です。術後疼痛の変化を観察、バイタルチェック、ドレーンの観察、肩関節周囲の筋力の観察、日常生活動作の自立への介助という流れで看護します。
椎弓形成術は、手術方法によって医療費の控除が受けられます。医療費控除の対象となる手術は、使用する材料や期間、薬剤などの細かい規制があるのが特徴です。椎弓形成術を受ける際は、医療費控除の対象となる手術かを確認するとよいでしょう。
脊椎手術は、イギリスの医師達の功績などによって広まり、世界で初めて脊髄腫瘍の摘出術が報告されたのは19世紀に入ってからです。日本でも平林法や黒川法などの治療法が考案され、現在では3Dプリンティング技術などを活用した治療が行われています。
椎弓形成術による身体への負担を心配しているのであれば、低侵襲手術といった選択肢があります。小さな傷口で済む治療法で、筋肉などにかける負担も小さいです。ただ、メリットだけではなく、デメリットもあります。
椎弓形成術は、従来のように大きく皮膚を切開せず20mm以内の小さな切開部位に内視鏡を組み合わせて行われています。患部をリアルタイムに把握しながら治療が行えるほか、低侵襲で傷口のダメージも少なく抑えることができます。
椎弓形成術には、人工骨のほかにインプラントも利用されています。スクリューとプレートからなるシンプルな構成で、骨の形状に合わせて曲げられるなどメリットが多く、固定力も高いため新しい治療法として注目されています。
椎弓形成術の入院計画書とは、入院中のおおまかなスケジュールが記載された書類のことです。チーム医療の効率化により入院日数短縮へと役立ち、さらに診療計画を明確化するためにも大切な書類とされます。
保険商品によって椎弓形成術で医療保険請求ができる場合がありますが、給付金は保険の種類により変わるため事前の確認が大切です。また請求の際には注意点に気をつけましょう。
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新小文字病院 脊髄脊椎外科 治療センター |
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![]() 引用元:新小文字病院 脊髄脊椎外科治療センター https://www.shinkomonji-hp.jp/ |
![]() 引用元:九州中央病院 https://shion-hp.jp/ |
![]() 引用元:福岡志恩病院 https://www.f-wajirohp.jp/ |
![]() 引用元:福岡大学医学部 https://www.med.fukuoka-u.ac.jp/neurosur/index.html |
![]() 引用元:白十字病院 https://www.fukuoka.hakujyujikai.or.jp/ |
2023年手術実績:193件 (頚椎84件、胸・腰椎109件) 実績引用元:新小文字病院 脊髄脊椎外科治療センター(https://www.shinkomonji-hp.jp/storage/uploads/block/202402/20240209_164918.pdf) |
2023年手術実績:186件span> (脊椎固定術、椎弓切除術含む) 実績引用元:九州中央病院公式(https://www.kyuchu.jp/about/about/statistics.html) |
2023年手術実績:14件span> (頸椎) 実績引用元:福岡志恩病院公式(https://shion-hp.jp/_lib/wp-content/themes/shion.wp/assets/pdf/operation_2023.pdf) |
2023年手術実績:10件span> (椎弓形成術) 実績引用元:福岡大学医学部公式(https://www.med.fukuoka-u.ac.jp/neurosur/patient_result.html) |
2023年手術実績:8件 (頚椎) 実績引用元:福岡市民病院公式(白十字病院公式(https://www.fukuoka.hakujyujikai.or.jp/department/12_copy_copy)) |
※選定条件:公式サイトで椎弓形成術の手術実績を公表しており、低侵襲手術が可能で、リハビリ病棟を開設している福岡県の医療機関をピックアップしました(2024年7月9日調査時点)。