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椎弓形成術を検討している人が知っておきたい、気になる疑問について解説します。
症状が手のしびれだけなど、軽度であれば内服薬などで様子を見ることも多いです。
しかし、箸が使えないほど力が入らなかったり、歩行に支障をきたしたりするほど症状が重い場合は手術が必要だと思われます。
基本的に脊髄の病気は、放っておいても回復しません。
症状が悪化するようであれば手術の適応を検討すべきだと考えてください。
手術が上手くいって早期に退院できたとしても、手術後1カ月間程度は負担のかかる動きや運動を控える必要があります。
仕事に復帰できる時期が気になるところですが、事務的作業であれば1カ月後、肉体的作業であれば2カ月後を目安と考えてください。
脊椎脊髄疾患は高齢者にも多い病気です。
近年では身体的な負担の少ない低侵襲手術が普及しており、80代、90代でも椎弓形成術を受ける方が多くいらっしゃるのでご安心ください。
ただ、手術に支障をきたすような持病がある場合は、手術できるかどうか慎重に検討する必要があります。
椎弓形成術は手術用顕微鏡など専用の医療機器を用いて慎重に行なうので、手術中に神経を損傷してしまうことはまず起こりません。
しかし、神経の通り道の圧迫が急に取り除かれた反動で神経が引っ張られたり、血流が変化したりすることで神経障害を起こす可能性がわずかにあります。
そうなると腕の痛みや脱力感が生じ、数カ月経っても症状が残ってしまうことが考えられます。
手術を受けるのは、患者さんにとってとても不安なことです。
納得できないまま手術を受けるわけにはいきません。
医師から手術の説明を受けても納得できない場合は、他医療機関の医師の意見を聞くこと、つまりセカンドオピニオンを聞いてみることも重要です。
当サイトでは椎弓形成術で高い実績を持ち、セカンドオピニオンとしても信頼できる医療機関5院を紹介しています。
手術を検討している方は是非参考にしてみてください。
上記のとおり、症状が軽度であれば内服薬などで様子を見ることも可能でしょう。
ブロック注射や運動療法、物理療法といった手段もあります。
ただ、これらの治療は症状を和らげるためのものであり、根本的な解決にはなりません。
症状が悪化するようであれば、手術を検討すべきでしょう。
固定手術を行った場合は、4~6か月間程度は腰に負担のかからない仰向けの姿勢で行うのが良いでしょう。ただ激しい動きは避けることが大切です。また手術の方法や状態によっても異なるので、まずは担当医に相談してください。
年齢や疾患によっては、金属を抜去するケースもあります。事前に担当医に質問しておくと良いでしょう。
運動の内容にも異なるので、どのような運動が可能かどうか担当医に相談しましょう。激しい運動なら、脊椎が安定してから始めるのが最適です。
脊椎にプレートやスクリューなどの金属が入っている部分への電気治療は絶対にNGです。電機治療によって体内の金属が熱を持ち、周辺の組織を傷つけてしまう可能性もあるでしょう。もし電気治療を勧められたときは、必ず金属が入っていることを伝えて下さい。
初めて受診する場合や久しぶりに再診をする医療機関・診療科には、必ず既往歴として伝えるようにしましょう。また金属が体内に入っている場合には、MRIなどの検査を勧められた際に必ず担当医に相談してください。
庭掃除をする場合は、ほうきの柄の長さを調整し中腰にならないように注意しましょう。また草むしりをする場合は中腰の体勢をとらず、膝をつけ座り込んで行うのが理想的です。ただし長時間の掃除は腰に負担がかかることもあるので、長時間行うのは避けた方が良いでしょう。
車・バイク・自転車ともに運転自体は問題ありません。ただし長時間の運転は避け、休憩を必ず取るようにしましょう。車であれば背もたれは110度ほどに傾ける、自転車であればサドルを高くしすぎないように調整してください。また悪路は振動が伝わるため、できれば避けた方が無難です。
散歩中に強く引っ張らない小さな犬であれば、散歩はいつでも可能です。ただし中型犬や大型犬など強く引っ張る、命令を聞かないような犬なら散歩はすすめられません。また必要な時はコルセットを装着しましょう。
痛み止めを使用することで胃部症状・肝機能への影響などの副作用が挙げられます。そのため長期間服用し続けるのなら、肝機能・腎機能の検査を行った方がいいでしょう。痛み止めは医師と相談し、できる限り使用期間を短くし、頓服で用いる方が良いかもしれません。
あぐら座りは基本的にオススメできません。それは、あぐら座りが腰椎の湾曲を崩してしまい筋性腰痛の症状を引き起こす可能性があるからです。また椎間板に内圧も加わるため、椎間板性腰痛も起こりやすいでしょう。
基本的には重たいものを持たないのがベストでしょう。中腰で10キロ以上の物を持つことで椎間板ヘルニアのリスクが高まると言われているため、中腰で持つ動作は避けることが大切です。もし日常生活で物を持つ場合には、物を自分の体にできる限り寄せる持ち方が良いでしょう。
再発を防止するためには背中・腹部・腰周囲の筋力アップさせる運動を行う、日常生活の注意点を守る、体重などの健康管理を徹底させることが大切になります。また最も大切なポイントは、一人一人が病気の自覚を持って生活することです。
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新小文字病院 脊髄脊椎外科 治療センター |
九州中央病院 | 福岡志恩病院 | 福岡大学医学部 | 白十字病院 |
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2023年手術実績:193件 (頚椎84件、胸・腰椎109件) |
2023年手術実績:186件span> (脊椎固定術、椎弓切除術含む) |
2023年手術実績:14件span> (頸椎) |
2023年手術実績:10件span> (椎弓形成術) |
2023年手術実績:8件 (頚椎) |
※選定条件:公式サイトで椎弓形成術の手術実績を公表しており、低侵襲手術が可能で、リハビリ病棟を開設している福岡県の医療機関をピックアップしました(2024年7月9日調査時点)。